交通誘導警備員の手配前に整理しておく6つの情報
警備会社への相談をスムーズにする最短の方法は、現場の情報を先に揃えておくことです。これがあれば、警備会社は配置の可否と概算をすぐに答えられますし、現地確認が必要かどうかも判断できます。
とくに大切なのは「現場の種別」と「資格者の要否」です。建築現場の出入口誘導と、国道での片側交互通行では、必要な人数も技能も違います。資格者配置路線や高速道路の現場であれば、交通誘導警備業務検定の合格者を含めた配置が必要になります。
- 現場の種別(建築・土木・舗装・電気・ガス・水道・駐車場など)
- 場所(住所、または目標物。地図やスクリーンショットでも可)
- 期間(単発・短期・長期。日程が未確定なら候補)
- 時間帯(日中・夜間・早朝。22時〜翌5時を含むか)
- 人数(分からなければ現場の状況を伝えて相談)
- 資格者の要否(発注者・元請の指定、資格者配置路線か)
熊本で交通誘導員を依頼する流れ:相談から報告まで
依頼の流れは、おおよそ「相談→現地確認・配置案→見積→契約前書面の説明と契約→配置→報告」の6段階です。私たちの場合、LINE・電話・フォームで相談を受け付け、営業時間内は原則30分以内に一次回答しています。
現地確認は、片側交互通行の区間が長い、交差点が複数ある、歩行者が多い通学路に接するなど、配置人数の判断に現場の状況が必要なときに行います。小規模な出入口誘導であれば、写真と地図で確認して見積を出すこともあります。
見積に合意したあと、警備業法第19条に基づき、業務の内容・料金・中止時の規定・保険などを記載した書面を契約前に交付して説明します。配置後は、出退勤と現場の報告を記録し、終了後にお客様へ報告します。長期の現場では、欠員が出たときの補充ルールもこの段階で決めておきます。
交通誘導警備の料金の決まり方:公共工事設計労務単価が基準
交通誘導警備の料金は、警備員1名1日あたりの単価に、配置人数・時間帯・資格者配置の有無・曜日・期間を掛け合わせて算定します。「1名いくら」と一律に言えないのは、同じ1名でも夜間か日中か、資格者か否かで必要な費用が変わるためです。
公的な基準になるのが、国土交通省が毎年公表する公共工事設計労務単価です。令和8年3月適用の熊本県の単価は、交通誘導警備員A(交通誘導警備業務検定の資格者)が17,700円、交通誘導警備員B(資格を持たない警備員)が15,500円です。これは所定労働時間内8時間あたりの賃金水準で、時間外・休日・深夜の割増や、法定福利費の事業主負担分は含まれていません。
私たちはこの単価を基準に、社会保険の会社負担分、法定教育、装備、24時間の管制、賠償責任保険の費用を加えて見積単価を算定しています。公共工事の積算と整合する見積書式での提示も可能です。具体的な金額は現場条件を確認したうえで、書面でお示しします。
夜間・休日・短時間の割増の考え方
夜間工事の交通誘導は、22時〜翌5時を含む勤務が割増の対象です。労働基準法の深夜割増に加えて、照明や反射材などの装備と、長時間になる場合の交代計画の費用が反映されます。熊本市内の幹線道路や国道の舗装工事は夜間に集中するため、見積時に夜間単価を確認しておくと予算が組みやすくなります。
日曜・祝日の配置も割増の対象です。4時間未満などの短時間勤務は、移動と準備の割合が大きくなるため、半日単価や最低保証時間を設けるのが一般的です。熊本市から遠い県南や天草、県外の現場では、移動時間と交通費・宿泊費を実費または日当として加算します。
割増は、見積書に時間帯・曜日ごとの単価として明記されるべきものです。「あとから夜間分を請求された」というトラブルを防ぐため、見積の段階で条件を伝え、書面に残してもらってください。
1名1日からの依頼と、当日・翌日の緊急配置
交通誘導警備員は、1名・1日から依頼できます。電気・ガス・通信・水道の工事のように、点在する小規模な現場で1日だけ、あるいは半日だけ必要というケースは多く、私たちもそのような依頼を日常的にお受けしています。
当日・翌日の緊急配置は、空き状況により受けられる場合と受けられない場合があります。私たちは隊員の配置状況を自社システムで把握しているため、可否をすぐにお答えできます。受けられる場合に割増が発生するかどうかも、その時点でお伝えします。
急な依頼を確実に通すコツは、情報を先に送っておくことです。LINEで現場の住所と時間帯、人数を送っていただければ、電話で話す前に配置候補を探し始められます。
資格者配置路線・高速道路の交通誘導で確認すること
国道や主要な県道には、熊本県公安委員会が指定する「資格者配置路線」があります。この路線で交通誘導警備を行うときは、交通誘導警備業務検定1級または2級の合格者を1名以上配置することが、警備業法施行規則で義務づけられています。高速自動車国道や自動車専用道路の現場も同様です。
発注者や元請の仕様書に「有資格者配置」と書かれている場合、見積時にその旨を伝え、資格者の配置可否と配置証明の提出について確認してください。資格者は単価区分がA(17,700円)になるため、見積にも反映されます。
私たちは交通誘導警備業務検定2級の保持者5名が在籍し、年内にさらに5名が取得予定です(2026年10月時点)。路線の指定内容を教えていただければ、配置可否をすぐにお答えします。詳しくは資格者配置路線の解説記事をご覧ください。
熊本県内の地域別に見た、交通誘導員手配のポイント
熊本市内と菊陽町・合志市など周辺では、半導体工場関連の工事と住宅・商業施設の建設が重なり、交通誘導警備員の需要が高い状態が続いています。日程が決まったら早めに相談し、長期現場であれば継続配置と欠員補充のルールを先に決めておくのが有効です。
八代や人吉など県南では、豪雨災害からの復旧工事や国道の整備に伴う道路規制の現場が多く、資格者配置が求められることがあります。玉名・荒尾など県北、阿蘇や天草の現場では、熊本市からの移動時間と交通費の扱いを見積時に確認してください。
私たちは熊本市中央区本荘を拠点に、熊本県全域に対応しています。遠方の現場でも、長期であれば近隣に居住する隊員を優先して配置するなど、移動負担とコストを抑える工夫をしています。県外の現場も条件によりお受けしています。
よくあるご質問
Q.交通誘導員は何日前までに依頼すればよいですか?
Q.交通誘導員1名の1日あたりの料金はいくらですか?
Q.警備員の人数は誰が決めるのですか?
Q.雨天で工事が中止になった場合、警備料金はかかりますか?
Q.安全書類(グリーンファイル)にも対応してもらえますか?
この記事について
株式会社OU警備保障(熊本県公安委員会認定 第93000308号)が、警備業法・公表資料・自社の運用に基づいて執筆しています。料金・制度は変わることがあるため、最新の内容はお問い合わせ時にご確認ください。