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警備の基礎

警備業の1号〜4号とは|施設・交通誘導・輸送・身辺警護の違いと依頼先の選び方

公開 読了 約7分執筆:株式会社OU警備保障

警備業の1号〜4号とは、警備業法第2条第1項が定める警備業務の4つの区分で、1号は施設警備、2号は交通誘導警備・雑踏警備、3号は現金や貴重品の輸送警備、4号は身辺警備(ボディガード)を指します。警備会社はこの区分ごとに教育や指導教育責任者の体制を整える必要があり、すべての区分に対応している会社は多くありません。この記事では、各区分の内容と、依頼したい業務に合う警備会社の選び方を説明します。

警備業法第2条が定める警備業務の4区分

警備業法第2条第1項は、警備業務を「他人の需要に応じて行う」4つの業務として定義しています。1号は事務所・住宅・興行場・駐車場・遊園地などの施設における盗難等の事故の防止、2号は人や車両の雑踏する場所や通行に危険のある場所における負傷等の事故の防止、3号は運搬中の現金・貴金属・美術品等に係る盗難等の事故の防止、4号は人の身体に対する危害の発生をその身辺において警戒し防止する業務です。

この区分は、単なる業務の分類ではありません。警備員に対する業務別教育の内容、指導教育責任者の資格区分、検定の種類が、それぞれの号に対応して定められています。警備会社は、実際に行う業務の区分ごとに指導教育責任者を選任し、教育を実施する必要があります。

私たちは熊本県公安委員会認定 第93000308号を受け、2号(交通誘導警備・雑踏警備)と4号(身辺警備)の業務を行っています。1号(施設警備)と3号(輸送警備)は行っていないため、これらのご依頼には対応している警備会社をご紹介します。

1号警備(施設警備)とは

1号警備は、オフィスビル・商業施設・工場・病院・学校・マンション・駐車場などの施設で、盗難・火災・不審者の侵入などの事故を警戒し、防止する業務です。常駐警備員による出入管理や巡回、監視カメラのモニタリング、鍵の管理、開閉館の対応などが含まれます。

施設警備には、警備員が施設に常駐する「常駐警備」と、センサーや監視装置で異常を検知して警備員が駆けつける「機械警備」があります。一般に「セキュリティ会社」と呼ばれる大手は、この機械警備を中心に事業を展開しています。関連する検定として施設警備業務検定(1級・2級)があり、空港保安警備業務検定、核燃料物質等危険物運搬警備業務検定なども1号に関連します。

依頼する側から見ると、1号警備は「場所を守る」業務です。建物や敷地の安全を継続的に確保したい場合は、1号業務の認定区分と体制を持つ警備会社に相談してください。

2号警備(交通誘導警備・雑踏警備)とは

2号警備は、工事現場や道路で車両と歩行者を誘導する「交通誘導警備」と、祭り・花火大会・コンサート・スポーツ大会などで人の流れを整理する「雑踏警備」を含む業務です。警備業法では「人若しくは車両の雑踏する場所又はこれらの通行に危険のある場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務」と定められています。

交通誘導警備には交通誘導警備業務検定(1級・2級)、雑踏警備には雑踏警備業務検定(1級・2級)があります。高速自動車国道や自動車専用道路、公安委員会が指定する資格者配置路線での交通誘導警備には、検定合格者の配置が義務づけられています。

熊本では、道路工事・建築工事・インフラ工事の現場、商業施設の駐車場、祭りやマラソンなどのイベントが2号警備の主な場面です。私たちの中心となる業務で、警備員82名(2026年10月時点)が熊本県全域の現場に配置されています。詳しくは交通誘導警備・イベント雑踏警備・道路規制の各サービスページをご覧ください。

3号警備(輸送警備)とは

3号警備は、運搬中の現金・貴金属・有価証券・美術品などに係る盗難等の事故を警戒し、防止する業務です。銀行やATMへの現金輸送、宝飾品や美術品の搬送に警備員が同行し、積み込みから引き渡しまでの安全を確保します。

輸送警備は専用の車両や装備、厳格な手順が必要になるため、専門の警備会社が担うことが多い分野です。関連する検定として貴重品運搬警備業務検定(1級・2級)があります。

私たちは3号警備を行っていません。現金や貴重品の輸送警備をご希望の場合は、3号業務の認定区分と体制を持つ警備会社をご紹介します。

4号警備(身辺警備・ボディガード)とは

4号警備は、警備業法第2条第1項第4号に定める「人の身体に対する危害の発生を、その身辺において警戒し、防止する業務」です。一般にボディガードや身辺警護と呼ばれ、企業の役員や従業員、医療機関や士業の方、芸能人・クリエイター、訪日VIP、ストーカーやトラブルで身の危険を感じている個人の方などからの依頼を受けます。

4号警備で民間の警護員ができるのは、危害の発生を未然に警戒・回避し、必要なときに退避誘導や警察への即時通報を行うことです。相手への実力行使や、調査・交渉の代行は業務の範囲外です。護身用具は公安委員会に届け出たものに限られます。なお「SP」は警視庁警備部警護課の警察官の呼称で、民間の警備会社や警護員が名乗ることはできません。

私たちは2026年10月1日に身辺警護サービスを開始し、自衛隊出身者を含む警護員8名が、熊本を拠点に東京・大阪を含む全国で対応しています。料金は警護員の人数・時間・場所・リスク評価に基づく個別見積です。詳しくは身辺警護のページをご覧ください。

機械警備(セキュリティ会社)と人的警備の違い

「セキュリティ」と聞いて多くの方が思い浮かべるのは、センサーや監視カメラで異常を検知し、警備員が駆けつける機械警備でしょう。機械警備は警備業法上、1号警備(施設警備)の一形態で、警備業務用機械装置を使って行う業務として別途の届出が必要です。全国規模のセキュリティ会社は、この機械警備と常駐の施設警備を中心に事業を展開しています。

一方、交通誘導・雑踏警備・身辺警護は、警備員が現場に立ち、その場の状況を見て判断し、人に向けて合図や声かけを行う「人的警備」です。装置では代替できない業務であり、警備員一人ひとりの技能と教育が品質を決めます。

依頼先を選ぶときは、「場所を守りたい(1号・機械警備)」のか、「人や車の流れを安全にしたい(2号)」のか、「特定の人を守りたい(4号)」のかを整理すると、相談すべき会社が見えてきます。大手のセキュリティ会社でも、交通誘導や身辺警護は行っていない、または地域によっては対応していないことがあります。

依頼先の選び方:区分ごとの認定と資格を確認する

警備会社を選ぶときは、依頼したい業務の区分に対応しているかを最初に確認してください。会社概要やウェブサイトに「警備業法第2条第1項第◯号」の記載があるか、その区分の指導教育責任者が選任されているか、関連する検定の合格者が在籍しているかが判断材料になります。

2号警備を依頼するなら、交通誘導警備業務検定や雑踏警備業務検定の合格者の人数、資格者配置路線への対応、当日・翌日の配置体制を聞いてください。4号警備を依頼するなら、4号区分の教育を受けた警護員がいるか、法令の範囲で何ができて何ができないかを正直に説明してくれるかを見てください。

私たちは2号と4号に特化し、どちらも自社の警備員で対応しています。イベントで会場の雑踏警備(2号)と出演者の随行警護(4号)を同時に手配したい場合も、ひとつのチームでお受けできます。1号・3号のご依頼については、対応できる会社をご紹介しますので、まずはご相談ください。

よくあるご質問

Q.1号から4号まですべてに対応している警備会社はありますか?
大手の警備会社には複数の区分に対応している会社もありますが、区分ごとに指導教育責任者の選任と教育体制が必要なため、すべてに対応している会社は限られます。私たちは2号(交通誘導・雑踏)と4号(身辺警備)に対応しています。
Q.工事現場の交通誘導は何号警備ですか?
2号警備です。警備業法第2条第1項第2号の「車両の通行に危険のある場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務」に当たります。高速道路や資格者配置路線では、交通誘導警備業務検定の合格者の配置が義務づけられています。
Q.セキュリティ会社と警備会社は違うのですか?
法律上はどちらも警備業法の認定を受けた警備業者です。一般に「セキュリティ会社」は機械警備や常駐の施設警備(1号)を中心とする会社を指すことが多く、交通誘導や雑踏警備(2号)、身辺警護(4号)は対応していない、または地域限定の場合があります。依頼したい業務の区分に対応しているかを確認してください。
Q.ボディガードを頼みたいのですが、SPを紹介してもらえますか?
「SP」は警視庁警備部警護課の警察官の呼称で、民間の警備会社が提供することはできません。民間で依頼できるのは警備業法第4号の身辺警備(身辺警護)で、私たちは警護員が危害の発生を未然に警戒・回避する業務としてお受けしています。詳しくは身辺警護のページをご覧ください。

この記事について

株式会社OU警備保障(熊本県公安委員会認定 第93000308号)が、警備業法・公表資料・自社の運用に基づいて執筆しています。料金・制度は変わることがあるため、最新の内容はお問い合わせ時にご確認ください。

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