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警備の基礎

資格者配置路線とは|交通誘導警備業務検定と配置義務をわかりやすく

公開 読了 約7分執筆:株式会社OU警備保障

資格者配置路線とは、都道府県公安委員会が交通の状況を踏まえて指定する道路で、ここで交通誘導警備を行う場合は、交通誘導警備業務検定1級または2級の合格者を1名以上配置することが警備業法施行規則で義務づけられています。高速自動車国道や自動車専用道路での交通誘導警備も同じ配置義務の対象です。この記事では、熊本で国道・県道の工事を発注する方に向けて、制度の仕組みと確認方法を説明します。

資格者配置路線とは:公安委員会が指定する道路

資格者配置路線は、警備業法施行規則に基づき、都道府県公安委員会が「交通誘導警備業務を行う場合に検定合格警備員を配置すべき道路」として指定する路線です。交通量が多い、事故が多い、幹線として重要度が高いといった事情を踏まえて、国道や主要な県道、市道の一部が指定されています。

この路線上で工事に伴う交通誘導警備を行うときは、警備業者は交通誘導警備業務検定1級または2級の合格者(検定合格警備員)を、その現場ごとに1名以上配置しなければなりません。配置義務は警備業者に課されますが、発注者や元請が配置の有無を把握していないと、現場が止まるリスクを負うことになります。

高速自動車国道と自動車専用道路での交通誘導警備は、路線指定の有無にかかわらず検定合格警備員の配置が義務づけられています。高速道路の規制業務で「有資格者」が求められるのはこのためです。

交通誘導警備業務検定1級・2級の違い

交通誘導警備業務検定は、警備業法第23条に基づく国家検定で、都道府県公安委員会が行う検定か、登録講習機関の講習を修了して合格する方法があります。合格すると公安委員会から合格証明書が交付され、現場ではこれを携帯します。

2級は、交通誘導警備業務を行う警備員として必要な知識と技能を持つことを示す資格です。資格者配置路線や高速道路での配置義務は、2級の合格者で満たすことができます。1級は、2級合格後に一定の実務経験を積んだ人が受けられる上位資格で、現場の責任者として配置計画や指導にあたる知識と技能が求められます。

多くの現場では2級合格者の配置で要件を満たせます。私たちには交通誘導警備業務検定2級の保持者が5名在籍し、年内にさらに5名が取得予定です(2026年10月時点)。公共工事設計労務単価では、検定合格者は「交通誘導警備員A」の区分になります。

熊本県の資格者配置路線を確認する方法

熊本県の資格者配置路線は、熊本県公安委員会が指定し、熊本県警察のウェブサイトや公安委員会の告示で公表されています。路線名と区間が一覧になっているため、工事場所の住所から該当するかどうかを確認できます。指定は追加・変更されることがあるため、工事の都度、最新の告示を確認してください。

確認の際は、「国道◯号」といった路線名だけでなく、区間(起点・終点)まで見てください。同じ国道でも、市街地部分だけが指定されている場合や、バイパス区間と現道で扱いが異なる場合があります。工事箇所が指定区間の端にかかるときは、所轄の警察署に確認するのが確実です。

発注者や元請の仕様書に「資格者配置路線」「有資格者配置」の記載があれば、その指示に従います。記載がなくても指定路線に該当する場合は配置義務があるため、警備会社側で確認し、見積時にお伝えします。私たちは路線の指定内容を教えていただければ、配置可否をすぐにお答えします。

配置証明と、現場での資格者の確認

元請や発注者からは、資格者を配置したことを示す「配置証明」や、合格証明書の写しの提出を求められることがあります。公共工事では、施工計画書や安全書類に検定合格警備員の氏名と資格を記載するケースも一般的です。

現場では、検定合格警備員が合格証明書を携帯し、求められたときに提示できる状態にしておく必要があります。警備員の制服や腕章で資格の有無を見分けることは難しいため、発注者や現場監督は、朝礼時や配置時に警備会社の責任者へ資格者が誰かを確認しておくと安心です。

私たちは資格者配置路線の現場に検定2級保持者を配置し、配置証明と合格証明書の写しの提出に対応しています。長期の現場で資格者が交代する場合も、その都度、資格者が切れないように配置計画を組みます。

資格者を配置しなかった場合のリスク

資格者配置路線や高速道路で検定合格警備員を配置せずに交通誘導警備を行うと、警備業者は警備業法に基づく行政処分(指示・営業停止など)の対象になり得ます。処分を受けるのは警備会社ですが、発注者や元請にとっても現場の工事が止まる、監督官庁や道路管理者からの信用を失うといった実害があります。

さらに、資格者がいない状態で事故が起きた場合、安全管理の責任が問われる場面で不利になります。公共工事では、仕様書に反した配置が検査で指摘され、是正や評価の低下につながることもあります。

こうしたリスクは、見積の段階で「この現場は資格者配置路線か」「資格者を配置できるか」を確認すれば防げます。資格者がいない、または足りない警備会社に依頼すると、他社からの応援で穴埋めする形になりがちで、品質と連絡の面でも不安が残ります。

発注者が見積・契約時に確認すべきこと

資格者配置路線の現場を発注するときは、次の点を見積と契約前書面で確認してください。第一に、資格者の配置が見積に明記されているか。第二に、配置証明や合格証明書の写しを提出できるか。第三に、資格者が欠勤したときの補充ルールが決まっているか。この3点が揃っていれば、現場が止まるリスクは大きく下がります。

料金面では、検定合格者は公共工事設計労務単価で「交通誘導警備員A」(令和8年3月適用・熊本県 17,700円)の区分になり、資格を持たない「交通誘導警備員B」(同 15,500円)とは単価が異なります。資格者の人数と、資格者以外の人数が見積に分けて書かれているかも確認点です。

私たちは、路線の指定内容をお聞きした時点で資格者の要否を判断し、資格者と一般隊員の人数を分けた見積書を提示します。配置証明・安全書類の対応も含めて、お気軽にご相談ください。

  • 資格者の配置が見積に明記されているか
  • 配置証明・合格証明書の写しを提出できるか
  • 資格者の欠勤時の補充ルールがあるか
  • 資格者(A)と一般(B)の人数・単価が分けて書かれているか

よくあるご質問

Q.資格者配置路線かどうかは誰が調べるのですか?
警備業者に配置義務があるため、私たちが路線の指定を確認します。発注者・元請の仕様書に記載があればそれに従い、記載がなくても該当する場合は見積時にお伝えします。工事場所の住所を教えていただければ確認できます。
Q.検定2級の資格者だけで配置義務を満たせますか?
はい。資格者配置路線と高速道路での配置義務は、交通誘導警備業務検定1級または2級の合格者を1名以上配置することで満たせます。多くの現場では2級合格者の配置で要件を満たします。
Q.資格者は現場に何名必要ですか?
法令上は現場ごとに1名以上です。ただし、規制区間が長い、複数の作業帯がある、交代制の長時間規制などの場合は、発注者の仕様や安全上の判断で複数名を配置することがあります。現場の条件をお聞きしたうえで提案します。
Q.資格者配置路線でない国道や県道でも、資格者を配置したほうがよいですか?
義務ではありませんが、交通量の多い幹線道路や片側交互通行の区間が長い現場では、検定合格者を配置することで誘導の品質と安全性が高まります。発注者のご希望に応じて配置し、見積に区分を明記します。

この記事について

株式会社OU警備保障(熊本県公安委員会認定 第93000308号)が、警備業法・公表資料・自社の運用に基づいて執筆しています。料金・制度は変わることがあるため、最新の内容はお問い合わせ時にご確認ください。

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