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身辺警護

企業が身辺警護を使う場面|株主総会・不当要求・カスハラ・退職トラブルの当事者対応

公開 読了 約8分執筆:株式会社OU警備保障

企業が身辺警護(4号警備)を使うのは、株主総会、不当要求・カスタマーハラスメントへの対応面談、退職・労務トラブルの面談など、「相手がいる」場面で担当者が当事者として応対しなければならないときです。応対は企業の担当者が、交渉は弁護士が、捜査は警察が担い、私たちは現場で危害の発生を警戒し、必要なら退避誘導と警察への通報を行います。この記事では法人の典型6場面と、弁護士・警察との役割分担、NDA、相談の進め方を整理します。

企業が身辺警護を使う典型的な6つの場面

身辺警護は「役員に常時ボディガードを付ける」という場面だけのものではありません。企業からのご相談で多いのは、日程が決まっていて、相手方と顔を合わせることが分かっている、当事者対応の場面です。

  • 株主総会・決算説明会:受付・会場内・役員動線の警戒。議事を妨げる行為への対応は議長・事務局の指示に基づき、退場誘導と警察への通報で行います。事前のリハーサルにも参加します
  • 不当要求・カスタマーハラスメント:面談への同席、来訪時の待機、従業員の退避誘導。応対は担当者が行い、警護員は危害の発生を警戒します。録音・記録の助言、弁護士への相談同行も行います
  • 退職・労務トラブル:解雇・退職勧奨の面談、私物の返却や引継ぎの立会い、感情的な対立が予想される場面への同席。対象となる役員・担当者の通勤随行にも対応します
  • 近隣・現場トラブル:建設現場や店舗での近隣住民との面談、説明会の会場警戒。交通誘導・雑踏警備(2号)と組み合わせて現場全体の安全を確保します
  • 医療機関・士業:外来・待合での不当要求、院長や医師、弁護士・司法書士・税理士など個人が名指しされやすい方の警護。訪問診療への同行、調停・裁判所への同行にも対応します
  • 訪日幹部・経営者:空港送迎から会議・会食・宿泊先までの随行。English-speaking coordinatorが調整し、車両は提携する運送事業者を手配します

弁護士・警察・警備会社の役割分担

企業のトラブル対応では、三者の役割をはっきり分けることが大切です。相手方との交渉や法的な対応は弁護士の領域で、弁護士法により弁護士以外が報酬を得て行うことはできません。犯罪にあたる行為の捜査と検挙は警察の役割です。

私たちの役割は、現場の警戒です。面談の場や会場で警護対象者の身辺に随行し、危害の発生を未然に警戒・回避し、不審な動きがあれば退避誘導と警察への即時通報を行います。相手方に対して何かを言う、求める、約束するといったことは、警護員の業務ではありません。

この分担を守ることで、企業は「対応が法律の範囲を超えていないか」という心配をせずに済みます。顧問弁護士がいらっしゃる場合は、その先生と警護計画を共有します。不当要求・労務トラブル・ストーカー事案に対応している弁護士との連携も可能です。

警備業法第15条により、警護員には特別な権限はなく、一般の人と同じ立場です。この前提を理解したうえでご依頼いただくことが、適切な警護計画の出発点になります。

株主総会の身辺警護:当日だけでなく前日から

株主総会では、受付での入場資格の確認、会場内の警戒、役員の入退場動線の確保が中心になります。議事を妨げる行為への対応は、議長の議事整理権と事務局の指示に基づいて、退場誘導と、必要なら警察への通報で行います。警護員が独自の判断で動くことはありません。

当日のみの配置も可能ですが、私たちは前日までに会場の踏査とリハーサルへの参加を行うことをおすすめしています。受付から役員席までの動線、退避経路、警察への通報基準を事前に事務局と確認しておくことで、当日の判断が速くなります。

警護員は、スーツ姿で運営スタッフや来客に見える配置にできます。受付や案内に立ちながら警戒することも可能で、株主の方に威圧感を与えない総会運営に配慮します。

不当要求・カスハラ・退職トラブルの面談同席

不当要求やカスタマーハラスメントへの対応面談では、企業の担当者が応対し、警護員は同席または隣室で待機して危害の発生を警戒します。相手方が興奮したときの従業員の退避誘導、警察への通報の判断を事前に決めておくことが、面談の安全性を大きく左右します。

退職・労務トラブルでは、解雇や退職勧奨の面談、私物返却や引継ぎの立会い、鍵や社員証の回収など、感情的な対立が予想される場面に同席します。元従業員が役員や人事担当者の自宅・通勤経路を知っている場合は、一定期間の通勤随行を組み合わせることもあります。

いずれの場面でも、面談の記録(録音・メモ)の取り方の助言、弁護士への相談への同行を行います。相手方との話し合いの内容そのものには関与しません。

建設業の方へ:近隣トラブル・現場所長への威圧

OU警備保障は交通誘導警備(2号)で建設会社・工事業者の方々と日々お付き合いしています。その現場で、近隣住民との対立が深刻になった、現場所長や職長が特定の人物から繰り返し威圧を受けている、説明会で混乱が予想される、というご相談をいただくことがあります。

こうした場面では、現場の交通誘導(2号)と、現場所長や説明会の担当者の身辺を警戒する身辺警護(4号)を、ひとつの会社・ひとつの指揮系統で組めます。すでに現場の状況や動線を把握している私たちが対応することで、引継ぎの手間と判断の遅れを減らせます。

近隣住民との話し合いの内容や補償については、元請や発注者、弁護士が担う領域です。私たちは話し合いの場で危害の発生を警戒し、万一の際の退避誘導と警察への通報を担います。

NDAと情報の扱い

企業の案件では、株主総会の議案、労務トラブルの経緯、役員の予定など、外部に出せない情報を共有していただくことになります。私たちはご相談の段階からNDA(秘密保持契約)を締結でき、契約書には秘密保持条項を含めます。

警護員には、警護に必要な範囲の情報だけを共有します。警護計画書・報告書はアクセス制限のある場所で保管し、法令で保存が求められるものを除き、契約終了後に廃棄します。実績として公表する場合も、事前の同意なく特定できる情報を出すことはありません。

契約・請求の名義は「株式会社OU警備保障 身辺警護部門」、費目は「警備業務委託料」です。警備業法第19条に基づく契約前書面と契約時書面をお渡しし、見積書・請求書は書面で発行します。

相談の進め方:オンライン初回相談(30分・無料)

総務・人事・法務のご担当者向けに、オンラインで30分の初回相談を無料で行っています。日程・場所・相手方の有無・経緯・警察や弁護士への相談状況をお聞きし、警護の要否と体制の考え方をお伝えします。警護が適切でない場合は、その旨と他の選択肢を率直にお伝えします。

その後は、リスク確認、事前踏査と警護計画、書面でのお見積り、契約前書面でのご説明と契約、警護、報告書の提出、という流れです。基本は警護員2名体制・最低稼働1日・交通宿泊実費別で、お見積りは無料です。本社が東京・大阪など遠方の場合は、前日現地入りを含む計画型で全国に対応します。営業時間内は原則2時間以内に一次回答します。

よくあるご質問

Q.株主総会の当日だけ来てもらえますか?
当日のみの配置も可能ですが、会場の踏査とリハーサルへの参加を前日までに行うことをおすすめします。最低稼働は1日で、前日現地入りが必要な場合はその費用を見積に明記します。
Q.従業員や来客に警護員だと分からないようにできますか?
はい。スーツ姿で来客やスタッフに見える配置にできます。会場の運営スタッフとして受付や案内に立ちながら警戒することも可能です。見た目で威圧する警護はしません。
Q.相手方と直接話をして、要求をやめさせてもらえますか?
行いません。相手方との交渉や警告は弁護士法に関わる領域で、弁護士の業務です。私たちは面談の場で危害の発生を警戒し、必要なら退避誘導と警察への通報を行います。弁護士への相談への同行も行います。
Q.顧問弁護士がいます。どのように連携しますか?
顧問弁護士の先生と警護計画を共有し、面談や総会の進め方、警察への通報基準について認識を合わせます。NDAを結んだうえで、必要な情報を三者で共有します。顧問弁護士がいらっしゃらない場合は、不当要求・労務トラブル・ストーカー事案に対応している弁護士との連携も可能です。
Q.本社が東京・大阪ですが依頼できますか?
はい。全国に出張対応しています。遠方の案件は前日現地入りを含む計画型の対応になり、交通費・宿泊費は実費を別途ご請求します。九州圏の案件は空き状況により最短での現地調整が可能です。

この記事について

株式会社OU警備保障(熊本県公安委員会認定 第93000308号)が、警備業法・公表資料・自社の運用に基づいて執筆しています。料金・制度は変わることがあるため、最新の内容はお問い合わせ時にご確認ください。

身辺警護のご相談(匿名可)

身の危険が差し迫っている場合は、まず110番へ。当社は警戒・同行で危害の発生を未然に防ぎます。

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